2011/06/14
Western Digital社ハードディスクの物理障害と復旧の方法について

Repairing Phisycal Error of Western Digital Hard Disk Drive

って書いたらそれっぽいですね。日本語での基盤交換についての記事があまりなかったので書いてみました。今回はWestern Digital社のハードディスクについて書きますが、他社製のハードディスクについては参考文献のほうから参照ください。

まず、ハードディスクに記載されている情報を整理してみましょう。

特に注目すべき情報は生産国の上に書いてある四角の部分です。

MDL: WD2500JD - 00HBC0
DATE: 30 MAY 2005
DCM: DSBACTJAH

MDL: Model、モデルの略で、ハードディスクのモデル - ファームウェアの順になっています。

DATEはその名の通り生産日ですね。英語表記の月が分からなくなるのはよくあることです。

DCMとはDrive Configuration Matrixの略で、ドライブに使われている部品それぞれ固有の識別子の行列です。(参考はこちらこちら



  1. Motor: モーター
  2. Base: 基盤、HDDの"ガワ"
  3. Latch: ラッチ、アームを動かすアクチュエータを"ブレ"させないための機構
  4. Bottom VCM: 下側のボイスコイルモータ(Voice Coil Motor)です。
  5. Media: これだけはわかりませんでした。名前から推測するにプラッタの何かではないでしょうか。。。
  6. Headstack: いわゆる"ヘッド"です。HDDの腕の部分ですね。
  7. Actuator-Preamp: アクチュエータのアンプです。ヘッドを操作したり磁気ヘッドから読み取った信号を増幅します。
  8. Top VCM:上側のボイスコイルモータです。
  9. Separator: プラッタを保護します。ダンパー(Dumper)とも言われます。

以上のようになっています。

で す が

基盤交換に関して言えば、このDCMは必ずしもマッチする必要はありません。DCMよりも、基盤に記載されているモデルナンバーのほうが重要との見方が強いようです。



では、基盤側の画像を見てみましょう。
少々わかりづらいので右上を拡大した写真も追加しました。
基盤交換の際は、この基盤側のナンバーの最初2組(写真の場合、2061-701267-200... の2061-701267)が一致している場合、基盤自体がかなり似ている、もしくは一致しているため、ハードディスクが復活する可能性が高いです。ただ、これが一致していたとしても復旧できなかったとの言葉もあるので、なるべく近いほうがいいです。
(ハードディスクの復旧業者さんは基盤のストックを大量に持っているそうで、これが完璧にあっているものに交換するだけで基盤故障は直るそうな・・・)


日本語の情報を見ていますと、「生産日が近い同モデル」という結論に達していますが、それはハズレではありません。しかし、生産日が近いといっても、モデルチェンジ後の1日とそれとの違いでは、やはり日付だけではわかりません。
てなことでこういったハードディスクに書かれている情報を参考にしてみてはいかがでしょうか。


以上です。しかし、最近のハードディスクは基盤や固有の情報などになんらかの不整合があった場合にHDDへのアクセス(基盤のROMなど)をロックしてしまうようになっている可能性(Barracuda 7200.11の事件はあまりにも有名)があるので、必ずしもうまくいくとは限りません。泣かないように気をつけましょう。


余談ですが、海外では基盤だけでなくヘッドも変えたりするみたいですね。こちらの記事によると多少のチリやホコリは問題にはならないそうです。さらにこちらの記事に詳しい事が載っています。しかしながら大切なデータを保管しているプラッタをゴミだらけの部屋の中、生で見ようとは思わないですね。。。


参考文献:
http://forum.hddguru.com/western-digital-pcb-swap-rule-t8951-20.html
http://www.harddrive-repair.com/hard-drive-parts.html
http://www.harddrive-repair.com/class-100-clean-room.html
http://hddscan.com/doc/HDD_from_inside.html

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